一人暮らしを始める際、多くの人が気になるのが生活費の問題です。実家を離れて独立する時、どのくらいの費用が必要なのか、どうすれば賢く節約できるのか、詳しく見ていきましょう。

■一人暮らしの平均的な生活費
一般的な一人暮らしの月々の生活費は、以下のように分類されます。
1. 家賃:4〜8万円
地域や物件の条件により大きく変動する可能性はございます。
2. 光熱費:1〜1.5万円
– 電気:5,000〜8,000円
– ガス:3,000〜5,000円
– 水道:2,000〜3,000円
3. 通信費:1〜1.5万円
– スマートフォン:5,000〜8,000円
– インターネット:4,000〜6,000円
4. 食費:3〜4万円
– 自炊中心:2.5〜3万円
– 外食中心:3.5〜4.5万円
5. 日用品:5,000〜1万円
– 衛生用品
– 洗剤類
– 消耗品など
6. 交通費:5,000〜2万円
※通勤距離により大きく変動
合計すると、月々の基本的な生活費は、12〜20万円程度となります。
■賢い節約のポイント
ここからは生活費の節約術をご紹介していきます!少しの事でも年間でみるとまとまった金額になる事もあるので、ぜひ参考にしてみてください!
1. 住居費の節約

・駅から少し離れた物件を選ぶ
賃貸物件の中でも駅からの距離が近い物件は、やはり家賃が高めに設定されていることが多いです。
もし駅から近すぎなくても良い方は、少し幅広いエリアでお探ししてみましょう!
思いもよらない金額で諦めていた設備がついた物件がみつかるかもしれません!
・古い物件を検討する
駅近の次に家賃が高くなりがちなのが、築浅物件です。
同じ場所でも築年数が違うだけで家賃が安くなることはよくある話ですね。憧れは新築でも一度築年数が少し経った物件も内見してみてください。意外と古さは気にならなくなることもありますよ。
・シェアハウスの活用
シェアハウスはまだ少ないですが、設備が共用になっているため、その分、家賃を抑えることができます。
・初期費用を抑えられる物件を探す
賃貸物件の中には、初期費用を抑えられるキャンペーンを行っている物件も稀に存在します。
初期費用を抑えることでその分の金額を生活費に回すことができますよ!
2. 光熱費の節約

生活するうえで、必ずかかってくる光熱費。ただしここも細かいですが、積み重ねれば節約に繋がります。
・こまめな消灯
お部屋の照明も電気代として掛かってきます。こまめに消灯しておくことで、節約できます。
・エアコンの適切な温度設定
エアコンの設定温度は1℃変えるだけでも消費電力を10%程抑えられると言われています。
環境省が推奨する室温目安は、
夏:28℃
冬:20℃
とされています。
エアコンの設定温度ではありませんが、目安として考えておきましょう。
・節水シャワーヘッドの使用
お風呂は水道使用量のおよそ40%を占めると言われています。その中でもシャワーの時間は浴槽にお湯を貯めるよりも無意識に使ってしまっていることも多いのではないでしょうか。
そこでオススメなのが、節水シャワーヘッドです。こちらは取り付けて使用するだけで、節水することができるため、無意識に節約ができますよ!
・保温効果の高いカーテンの使用
室温を保温できる効果のあるカーテンは冬場には非常に活躍します。エアコンの使用時間を削減できることで電気代の節約に繋がりますよ。
3. 通信費の節約
・格安SIMの利用
・光回線とのセット割引の活用
・不要なオプションの見直し
4. 食費の節約

・自炊を基本とする
・まとめ買いとストック管理
・食材の使い切り
・セール品の活用
・食品ロスの削減
5. 日用品の節約
・まとめ買いでの割引活用
・ドラッグストアのポイント活用
・必要最小限の購入
■効率的な家計管理のコツ
1. 家計簿アプリの活用
支出を可視化することで、無駄な出費を見つけやすくなります。スマートフォンの家計簿アプリを活用すれば、手軽に記録を続けることができます。
2. 固定費の見直し
定期的に固定費を見直し、より安いプランや代替サービスがないか検討しましょう。特に通信費は見直しの余地が大きい項目です。
3. 貯金の習慣化
給料日に即座に一定額を貯金口座に移すなど、計画的な貯金を心がけましょう。急な出費に備えて、最低でも3ヶ月分の生活費は貯金しておくことをお勧めします。
4. クレジットカードの賢い使用
ポイント還元率の高いカードを選び、計画的に使用することで、家計の助けとなります。ただし、使いすぎには注意が必要です。
■季節ごとの対策
1. 夏季の節約
・扇風機の活用でエアコン使用を抑える
・遮光カーテンの使用
・節水を心がける
2. 冬季の節約
・重ね着による暖房費の削減
・湯たんぽの活用
・加湿器の使用で体感温度アップ
■予期せぬ出費への備え
1. 緊急時の備え
・医療費
・修理費
・家電の買い替え
など、予期せぬ出費に備えて、別途貯金を確保しておくことが重要です。
2. 保険の加入
・火災保険
・医療保険
など、必要最小限の保険には加入しておくことをお勧めします。
■まとめ
一人暮らしの生活費は、地域や生活スタイルによって大きく変動します。しかし、計画的な支出管理と賢い節約を心がけることで、快適な一人暮らしを実現することは十分に可能です。
特に重要なポイントは以下の3つです:
1. 固定費の適切な設定
住居費を中心とした固定費は、収入の50%を超えないように設定することが望ましいです。
2. 計画的な支出管理
家計簿をつけることで、無駄な支出を把握し、改善することができます。
3. 緊急時の備え
予期せぬ出費に備えて、適切な貯金を確保しておくことが重要です。
一人暮らしは自由である反面、すべての責任を自分で負うことになります。特に金銭面での管理は重要です。このガイドを参考に、快適で持続可能な一人暮らしを実現してください。
別記事にて、大学生のための一人暮らし術もご紹介してますので、ぜひ参考にしてみてください!