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賃貸アパートでのゴキブリ対策を徹底解説!

賃貸アパートへの引っ越しを検討される時に、気にされる方も多いゴキブリ。
不動産会社も室内消毒代や、消臭・抗菌代、害虫駆除代など様々な名目で商品の販売を行っています。

その中でも、「この物件は室内消毒必須で入居者負担ですよ!」と言われたことはないでしょうか?
2018年にアパマンの子会社であるアパマンショップリーシング北海道が爆発事故を起こして、「まだ不動産会社、しかも大手子会社がこんなボッタクリ紛いなことをしているのか!」と不動産業界でも世間でも大問題になりましたね…

今回は、ゴキブリはどこから侵入してくるのか、皆様でできるゴキブリ対策、不動産会社がオススメしている消毒代などについてコラムを書いてみました!

なぜ人はゴキブリに強く嫌悪感を抱くのか?

虫の中でも、嫌悪感を強く感じるゴキブリ…
心理的な観点、具体的な被害について挙げてみようと思います。

1.心理的な観点

ゴキブリは雑食性であり、植物質・動物質・腐敗物などあらゆる物をエサとすることができます。
飲食店などから出るゴミや生ものを含む生活ゴミは非常に大好物です。
つまり、ゴキブリが出る⇔近くに不衛生な場所があるということにつながるため、深層心理に刻まれているのかもしれませんね。

2.具体的な被害

ゴキブリは食べ物がない場合には自分のフンなども食べ、病原菌などを付けて動き回るため『病原菌の運び屋』とも言われます。
つまり、不衛生な場所で生息している⇒その病原菌を振りまくという点で、人にも有害な影響を与えます。

ちなみに日本にいる屋内性のゴキブリの代表的なものはクロゴキブリとチャバネゴキブリです。
暖かい環境の方が活発に動くため、沖縄などの離島では様々な種類のゴキブリがいます。そしてサイズも大きいです…

ゴキブリはどこから侵入しているの?

わずか数ミリの隙間であっても侵入できるといわれているゴキブリ。
まずは、ゴキブリの主な侵入経路を知っておきましょう。

1.段ボールなどと一緒に侵入

外部から荷物を入れる際に、くっついて侵入するということもあります。宅配物や、外部から購入してきたものは、家の中に入れる前に必ずチェックしておきましょう!
特に荷物の運び込みが多くなる引っ越し時にはあらかじめ対策を行っておきましょう。

2.玄関や窓から侵入

人の出入りも多く、隙間に目が行かない玄関や、換気のために開ける窓からの侵入も注意が必要です。
郵便受けが玄関ドアと一緒になっているようなタイプであれば、その隙間からも侵入してくる可能性がございます。

3.排水口や排水溝から侵入

ゴキブリは、湿気の多い場所を好む傾向にあります。キッチンやお風呂、洗濯機など配水管が通っているところは注意が必要です。

4.換気扇やエアコンから侵入

換気扇も常に作動させているわけではない方が多いと思います。作動していない換気扇や、エアコンのホース、コア抜きしている壁の隙間などから入ってくることもあります。市販の防虫キャップなどを購入して対策をしましょう。

ゴキブリが出ない物件に住むには?

可能であればゴキブリが出にくい物件に住むことが大切です。
というのも、自分が原因でゴキブリが発生する場合よりも、近隣が原因と考えられるケースが多いためです。

1.家賃が高い部屋に住む

元も子もないですが、高い家賃を払う人は部屋を不衛生な環境にする確率が低いためです。

2.飲食店が近接していない

どうしても飲食店は水・食べ物を扱いますし、部屋も密閉されていないため、ゴキブリが発生しやすく、また近隣に派生しやすくなります。
マンションの1階に飲食店が入っている場合は、ゴキブリが出現する可能性が高いと思っておいてください。

3.高層階に住む

株式会社オウチーノが2013年に首都圏で実施した調査で、11階以上となるとゴキブリの遭遇階数が激減することが分かりました。
https://corporate.o-uccino.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2013/07/pr20130722_mushi.pdf

1年間でゴキブリに遭遇した回数が、1階~5階は3回以上なのに比較し、6階~10階で1.28回11階以上はなんと0.07回となっています。
階の高さとゴキブリの出現率は反比例の関係にあるため、高ければ高い方が良いですが、6階以上が一つのラインと考えられます。

賃貸でおすすめのゴキブリ対策

ここからは、賃貸アパートでもできるゴキブリ対策をピックアップさせていただきましたので、解説していきます。

隙間をテープやキャップで埋めよう!

前述したとおり、ゴキブリはわずかな隙間からでも侵入してきます。そのため、エアコンの排水ホースにはキャップをつけることをおすすめします!
また、キッチン下の配管にもわずかな隙間があることもございますので、その際は、テープなどを貼って隙間を埋めましょう!

新聞紙や段ボールはすぐに処分しよう!

ゴキブリは、暗くて狭くて、湿気の多い温かい場所を好む傾向にあります。
段ボールなどにはゴキブリの卵がついているケースもあり、そのまま放置していると家で繁殖してしまう可能性もございます。
不要なごみはすぐに処分をしましょう!

植物を置く際は、ゴキブリの苦手なハーブ系の植物を置きましょう!

家の雰囲気を大きく変えてくれる観葉植物ですが、肥料や植物はゴキブリのエサになり、土は卵を産むのに適した環境の為、ゴキブリが繁殖してしまう可能性がございます。
ただ、ハーブ系の植物はゴキブリ除けになります。
例)ミント、ハッカ、クローブなど・・・

野菜は冷蔵庫の中に置いておきましょう!

野菜をそのまま置いておくとゴキブリが寄ってきます。とくに玉ねぎはゴキブリの大好物といわれているため、注意しておきましょう。
最低でも袋の中に入れて保管しておきましょう。

不動産会社が勧めてくるゴキブリ消毒って効果あるの?

賃貸物件を契約する際、不動産会社から”消毒施工”をしませんか?と提案されることがあると思いますが、消毒施工の一番大きな理由はゴキブリ対策です。
(逆に「消臭・除菌対策です」と言っている場合は断ってOKだと思います。それは原状回復工事の範疇なので)

1.ゴキブリ消毒オプションを外したい?

不動産会社の立場からすると、消毒施工しないでゴキブリが発生してクレームを入れられるという事態は避けたいのです。
そのため、その物件を管理している不動産会社によっては施工必須(≒入居条件)となっているケースがあります。
この場合はオプションを外して契約することはできません。

2.効果はあるの?

ゴキブリ対策としての消毒施工が果たして意味があるのか?については、正直何とも言えません。
ゴキブリ消毒のレベルにも因りますが、卵を含めてゴキブリを殺す・ゴキブリを寄り付きづらくするということはできますが、隣の部屋で大量発生している場合などはゴキブリの消毒施工をした程度では侵入・発生を防げません。

3.では全く意味がない?

そんなことはありません。
上述の通り、そもそもゴキブリが発生する確率は下げられますし、何と言っても正々堂々クレームを言うことができるようになります。
消毒の再施工・家賃の値下げ交渉・仲介手数料の返金、そして程度があまりにも酷い場合には引越費用の負担などを求められます。

まとめ

不動産会社がゴキブリ消毒が必須と言う理由、そしてその消毒施工の効果についてまとめてみました。
消毒の効果もある程度は期待できますが、それ以上にゴキブリが大量発生した時の保険料と考えておけば、安いものかもしれませんね!
(アパマン子会社が事件を起こしてくれたおかげで、訳の分からない”消臭消毒”をオプション販売する悪徳業者も減りましたし)

ちなみに、2021年6月にも沖縄の方で新種のゴキブリが発見されたそうです!
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210630-OYT1T50105/

その他、「賃貸のお部屋探しで家賃が安い時期は?」などの記事もございますので、ぜひお部屋探しの参考にしてみてください!